
「ZEN」は、株式会社デザインプラスが販売する、寺院・お寺のホームページ構築に特化したWordPressテーマです。
縦書きタイポグラフィや余白を活かした格調あるデザインが最大の特徴で、神社・和食店・日本旅館など、日本の美意識を軸とするサイト全般にも対応できる設計になっています。
また、英語版のデモも用意されており、インバウンド対応の多言語サイトへの展開も見据えた作りになっています。
この記事では、ZENの特徴・メリット・デメリットなどを解説していきます。
主な特徴
縦書き・余白・アニメーションを一体で設計した和の世界観
https://tcd-theme.com/tcd113からの引用画像
「ZEN」の核となる特徴は、Webサイト上での縦書き表現を、余白設計とアニメーションとセットで美しく実現している点です。
縦書きのCSSだけを適用しても、レイアウトが崩れたり読みにくくなったりすることが多いですが、ZENでは「余白もデザインである」という思想のもと、縦書きテキスト・空間・動きが組み合わさった格式ある画面が実現できるよう設計されています。
なので明朝系フォントと落ち着いた和の色調を組み合わせることで、寺院や神社、和食店のイメージに自然と合うビジュアルが作りやすいです。
寺院業務に合わせたカスタム投稿タイプを搭載
https://tcd-theme.com/tcd113からの引用画像
汎用テーマにはない寺院向けの機能として、「季節の行事」と「お知らせ」の2種類のカスタム投稿タイプが用意されています。
法要の日程や年中行事の告知を、ブログ記事を書く感覚で管理・公開できるため、Webの専門知識がなくても継続的な情報発信ができるようになっています。
寺院サイトで必要な情報の整理が、テーマ導入だけでそのまま運用フローに乗る点は、他の一般的なWordPressテーマでは代替しにくい強みです。
コードを書かずに設定を完結できる管理画面
https://tcd-theme.com/tcd113からの引用画像
TCDテーマ共通の機能として、「TCDテーマオプション」と呼ばれる独自管理パネルが搭載されています。
色・フォント・レイアウト・SEO設定などを、HTMLやCSSの知識なしに管理画面から変更できる仕組みです。
設定項目には画像と注釈付きの解説が施されており、操作に迷いにくいUIになっています。また「自動初期設定機能」も備わっており、手順に沿って進めるだけでデモサイトに近い状態から始められます。
日本語・英語の2バリエーションのデモを用意
https://tcd-theme.com/tcd113からの引用画像
「ZEN」は日本語だけで無く、英語にも対応したデザインになっています。
また単なる翻訳しただけにとどまらず、英文レイアウトで調和が取れるよう設計されているため、訪日外国人を意識した英語サイトの制作にもそのまま活用できます。
管理画面自体も日本語・英語の多言語対応なので、外国語対応のサイト運営を検討している寺院や文化施設にとって使いやすい設計です。
ランディングページ制作機能を内蔵
デモサイトからの引用画像
「ZEN」には、ランディングページ(LP)専用のヘッダー・フッター非表示設定と、高度なレイアウト調整機能が内蔵されています。
法要イベントの告知ページや季節の特別企画のキャンペーンページを、別途プラグインを導入せずにテーマ単体で作れる仕組みです。
コンテンツビルダーに対応したトップページ設計と組み合わせることで、情報発信の幅が広がります。
フォント・カラー・ロード画面の豊富な選択肢
フォントはシステムフォント(日本語3種・英語13種)とWebフォント(5種)から選べます。
カラーはカスタム設定に加え、5タイプのプリセットカラーが用意されており、サイトのトーンを手早く整えられます。
また、寺紋やロゴを使ったローディング画面を5種類の中から選べる機能もあり、サイトを開いた瞬間から和の演出ができる設計になっています。
料金・ライセンス
「ZEN」の販売価格は税込40,590円(税抜36,900円)で、オンラインマニュアルとQ&A集も付属しています。
価格は変更される可能性もあるので必ず公式サイトで確認することをおすすめします。
そしてTCDテーマは買い切り型で、一度購入すればサブスクリプション(月額・年額)のような継続費用はかかりません。
また、購入者本人が所有・運営するサイトであれば、サイト数の制限なく利用することができます。たとえば自分が運営する複数の寺院サイトや関連施設のサイトに同じテーマを使い回すことが可能です。
ただし第三者が所有するサイトに「ZEN」を使う場合は、別売の「限定ライセンス(税込33,000円・証書発行から3年間有効)」を購入する必要があります。
メリット
寺院・和風サイトのデザインとして完成度が高く、方向性をすぐに決められる
「ZEN」はお寺や神社などにしか使えないと思えるくらい、業種特化型デザインとして完成されているので、デモサイトを参考にサイト構築を始めれば、デザインの方向性で迷う時間を大幅に短縮できます。
白・黒・落ち着いた和色ベースの配色、明朝系フォント、縦書きの組み合わせが最初から整っているため、初期のデザイン構築のコストと時間を抑えられます。
WordPress初心者でも格式あるサイトを仕上げられる設計になっている
公式サイトに掲載されているユーザーの声として、
「WordPressの使い方から学び始めた寺院の担当者が、最終的にテーマとプラグインを使いこなしてサイトをリニューアルできた」
という事例が紹介されています。
自動初期設定機能・画像付きの設定解説・スタートガイドが用意されており、技術的な下地がない人でも手順を追いながらサイトを完成させやすい設計です。
英語版デモを使えばインバウンド対応サイトにそのまま展開できる
英語版のデモサイトが公式で用意されており、英文レイアウトでも調和が取れるよう設計されています。
訪日外国人向けに英語での情報発信を考えている寺院や文化施設にとって、日英2サイトを同じテーマで管理できる点は実用的なメリットです。
他の和風WordPressテーマには英語版デモが少ない傾向があるため、多言語展開を視野に入れている場合の選択肢として検討しやすい特徴です。
寺院業務に特化した投稿管理ができる
「季節の行事」専用のカスタム投稿タイプは、他の汎用テーマには標準搭載されていない機能です。
法要・年中行事・境内の季節情報などをカテゴリ分けして公開する運用フローが、テーマ導入だけで整います。ブログ記事を書く操作と同じ感覚で行事ページを管理できるため、担当者が変わっても運用を継続しやすい設計です。
購入後もアップデートが継続されている
リリースから約9ヶ月(2025年3月〜12月)の間に、バグ修正・フォント追加・管理画面のUI改善など複数回のアップデートが行われており、継続的な改善が確認されています。
テーマ購入後も機能が放置されず改善が続いているため、長期的な運用を前提にしたサイト構築にも安心して使いやすい状況です。
デメリット・注意点
用途が寺院・神社・和風業種に限定されやすい
「ZEN」は縦書き・和風のデザインに特化した設計のため、業種によってはデザインの方向性が合わない場合があります。
お寺や神社などのサイトに特化した作りなので、一般的なコーポレートサイト・美容室・ECサイトなどへの転用には向いていません。
特に和の世界観に合わない業種で使おうとすると、デザインと内容のミスマッチが生じやすくなります。
価格がTCDラインナップの中でも高め
税込40,590円という価格は、ワードプレステーマの中でも比較的高価格帯です。
なのでなるべくコストを抑えたい方にとっては、初期費用として重く感じる場合があります。
和風・縦書きデザインの根幹を大きく変えるカスタマイズは難易度が高い
TCDオプションで設定できる範囲は広く、色・フォント・レイアウトの調整はコードなしで行えます。
ただし、デザインの基盤そのものを大きく変えるような改変は、CSSやPHPの知識が必要になる場面が出てきます。
また、テーマの改変は利用者の責任で行うものとライセンス規約に定められており、デザインの根本的な変更はサポート対象外です。
完全にオリジナルのデザインを志向する場合は、このテーマよりも自由度の高い選択肢を検討する方が効率的かもしれません。
おすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- 寺院・神社のホームページを新規作成またはリニューアルしたい運営者で、「季節の行事」や「お知らせ」の更新を担当者が自分で行えるようにしたい人
- 和食・小料理屋・日本旅館など、和の世界観が業態イメージに合うサイトを作りたい人
- WordPressの操作経験が浅い寺院スタッフ・住職で、手順に沿って進めるだけで見栄えのするサイトを完成させたい人
- 訪日外国人向けに英語での情報発信も合わせて行いたい寺院・文化施設
- 自分(または自寺・自社)が所有する複数のサイトに同じテーマを使いたい人
おすすめしない人
- 寺院・神社など以外の一般業種(コーポレートサイト・美容室・ECサイトなど)のサイトを作りたい人(デザインの方向性が合わない可能性が高い)
- まずは無料テーマなどで予算を抑えてサイトを作りたい方
よくある質問
無料テーマとの違いは?
無料のWordPressテーマは汎用性を重視した設計が多く、特定の業種や世界観に特化したデザインや機能は限られています。
一方「ZEN」は寺院・神社・和風業種に向けたデザインと機能(縦書きレイアウト・「季節の行事」カスタム投稿・ローディング画面の演出など)があらかじめ整っており、導入後すぐに業種に合ったサイトを構築しやすいです。
どんなサイト作りに向いている?
公式が想定するメインの用途は、寺院・お寺のホームページです。
デモサイトはお寺を模した日本語版と、英語版の2種類が用意されており、法要案内・境内紹介・行事告知を含む寺院サイトの構成がそのまま参考にできます。
また、公式サイトに掲載されたユーザーの声では和食サイトでの縦書き・和風デザインの活用事例も紹介されており、神社・日本旅館・和食店など日本の美意識を前面に出したサイト全般に向いています。
初心者でも使える?
テーマ自体は初心者でも扱えるよう設計されており、自動初期設定機能・画像付き注釈のある設定画面・オンラインマニュアルが用意されており、経験の浅い人でも着実に進められる作りとされています。
ただし、WordPressの基本的な操作(投稿の作成・プラグインの導入など)は学習する必要があります。
サポートやマニュアルはある?
購入後はメールフォームからのサポートが利用でき、インストール・初期設定・テーマの使い方が対応範囲です。
またマニュアルが付属するのに加えて、TCD LABOと呼ばれる公式ブログでも解説されています。
複数サイトで使える?
購入者本人が所有・運営するサイトに限り、サイト数の制限なく利用できます。
たとえば、自分が管理する本堂サイトと別院のサイトの両方に同じテーマを使うことは可能です。
一方、Web制作の受託案件など第三者が所有するサイトに「ZEN」を使いたい場合は、別売の「限定ライセンス(税込33,000円・証書発行から3年間有効)」を別途購入する必要があります。
通常ライセンスのみでクライアントサイトに使用することはライセンス違反となるため気を付けて下さい。
まとめ
この様に「ZEN」は、縦書きタイポグラフィ・余白・アニメーションを一体で設計した、寺院・神社・和風業種向けのWordPressテーマです。
「季節の行事」専用のカスタム投稿タイプや英語版デモなど、汎用テーマにはない業種特化の機能が揃っており、WordPress初心者でも格式あるサイトを完成させやすい設計になっています。
一方で、デザインの方向性が和風特化型であるため、業種によってはミスマッチになる点や、価格がやや高めである点は確認しておきたいポイントです。
寺院・神社のホームページをしっかり作りたい方、和の世界観でサイトを一新したい方は、まず公式サイトのデモサイトを確認してみてください。





