
「PANDORA」は、ブログから大規模なWebメディアまでを想定した設計になっています。
最大の特徴は、有料記事の販売や定期購読(サブスク)、ネイティブ広告、LP(ランディングページ)作成機能といった収益化のための機能があらかじめ用意されている点です。
「note」など、外部の記事販売サイトを使わずに、自分のWordPressサイトの中でこうした仕組みを組み立てられるのが特徴です。
この記事では、「PANDORA」の特徴・メリット・デメリットを解説していきます。
主な特徴
デザイン面の特徴
https://tcd-theme.com/tcd116からの引用画像
「PANDORA」では、ヘッダーやトップページのレイアウトを複数のパターンから組み合わせられるようになっています。
公式のデモサイトだけでも、
- 画像スライダーを使った標準的な構成
- 記事をカルーセル表示するタイプ
- 画像スライダーを2分割で見せるタイプ
など、複数のバリエーションが用意されています。
英語表示に対応したデモも用意されており、英語圏向けなヘッダー部分をシンプルにしたデザインとしても参考になります。
なので方向性としては、派手な装飾よりも、記事数の多いメディア運営に耐えられる、情報が整理されたレイアウトを重視した作りになっています。
機能面の特徴
https://tcd-theme.com/tcd116からの引用画像
「PANDORA」には、記事を有料で販売できる機能が搭載されています。
決済はStripeと連携する仕組みで、読者が会員登録と決済を済ませることで有料記事を閲覧できるようになります。
あわせて、月額制のプランを複数用意できる定期購読(サブスク)機能も搭載されており、読者から継続的に収益を得る仕組みを作れます。
その他にも、
- 記事の間にネイティブ広告を任意の頻度で表示できる機能
- 記事下・フッターに設置できるCTA
- 追従して表示されるサイドボタン
など、収益化のための導線を複数組み込むことが可能です。
そして複数人で運営するメディアを想定した、執筆者ごとのプロフィールをまとめる投稿者一覧ページや、閲覧数やいいね数をもとにした人気記事のランキングページも用意されています。
また、ランディングページを作成する機能も搭載されており、ボタン操作だけでレイアウトを変えながら、メルマガ案内用や無料メンバーシップ案内用など複数のパターンのページを作成できます。
スマートフォン向けの機能もあり、自分のサイトをホーム画面にアプリの様な形で追加してプッシュ通知を送れるPWAという仕組みにも対応しており、読者に再訪を促す手段として活用できます。
SEOに関わる部分でも、検索結果に表示されやすくするためのパンくずリストの構造化データ対応や、メタタグ・OGPの設定機能なども用意されています。
カスタマイズ性
デモサイトからの引用画像
TCD製テーマに共通する特徴として、コードを書かずに管理画面から設定できるTCDテーマオプションが搭載されています。
カラーは複数のプリセットとカスタムカラーから選べ、フォントの種類やローディング画面の有無、サイトボタンの設定など、一通りの設定が可能です。
そして設定項目はカテゴリー別で細かく分けられているので、設定したい項目が探しやすく操作性も良いです。
更に記事作成時には「クイックタグ」と言う機能が用意されており、これによってボタンや囲み枠、広告などをクリックだけで設置できます。
なのでカスタマイズ性が高いだけで無く初心者の方でも使いやすい様に工夫されているので、コンテンツの作成に集中しやすい環境を整えられます。
サイトタイプ別の使いやすさ
https://tcd-theme.com/tcd116からの引用画像
個人ブログとしても使いやすく、複数のライターで運営していきたいという場合でも使いやすいテーマとなっています。
特に複数のライターで運営するオウンドメディアやWebマガジンの場合は、投稿者一覧ページやランキングページといった、規模の大きいメディア運営に必要な機能がひとまとめに揃っているので、運用しやすいです。
そしてアフィリエイトサイトの運営者にとっては、広告表示の導線やCTAの配置がしやすい点が使いやすさにつながります。
また、外部の記事販売サービスの手数料負担を避けたい専業のライターや情報発信者にとっても、自分のメディアの中で有料記事販売の仕組みを持てる点は活用しやすいポイントです。
購入・ライセンス
価格については変更される可能性もあるので、必ず公式サイトで確認してください。
そして「PANDORA」は月額課金ではなく、購入時に一度だけ料金を支払う買い切り型のテーマなので、後から継続的にコストが掛かることはありません。
また、購入者本人が所有するサイトであればサイトの数に制限なく利用できます。
たとえば、自分で運営する複数のブログやメディアに同じテーマを使い回すことは可能です。
一方で、Web制作の受託などで、クライアントのサイト制作に「PANDORA」を使いたい場合は、別売の限定ライセンス(税込33,000円、有効期間3年間)を購入する必要があります。
メリット
外部の記事販売サービスに頼らず収益化の仕組みを持てる
「PANDORA」は、有料記事の販売や定期購読の機能を標準で搭載しています。
決済にかかる手数料はStripeの決済手数料のみで済むため、外部の記事販売プラットフォームを別途契約する場合と比べて、手数料の負担を抑えやすいです。
個人ブログから大規模メディアまで同じテーマで対応できる
ヘッダーやメインコンテンツのレイアウトを複数のパターンから組み合わせられるため、サイトの規模や運営体制の変化に応じてデザインを変更しやすい作りになっています。
なので最初に個人ブログとして始めても、後から複数人運営のメディアに育てていくような使い方にも対応しやすいです。
読者の再訪を促す仕組みが用意されている
スマートフォンのホーム画面にアプリの様な形で追加できるPWAという仕組みに対応しており、プッシュ通知を送ることができます。
これによってユーザーが再訪問しやすい仕組みを作ることが出来ます。
複数人運営のメディアに必要な機能がまとまっている
投稿者一覧ページやランキングページなど、複数のライターで記事を発信していくメディアに向けた機能が標準で用意されています。
これによって執筆者ごとのプロフィールをまとめたり、人気記事を集計して表示したりする作業を、追加のプラグインなしで行えます。
自分のサイトであれば追加コストなしで複数運用できる
購入者本人が所有するサイトを何個作っても、追加のライセンス費用は発生しません。
複数のブログやメディアを運営している場合でも、テーマ費用を1回分に抑えられます。
デメリット・注意点
細部のデザイン調整にはCSSの知識が必要になる場面がある
TCDテーマ全般の傾向として、デザインの完成度が高い分、テンプレートと大きく異なる独自のデザインに変更したい場合には、カスタマイズがしにくいです。
なので細部を大きく作り変えたい場合には、CSSなどの知識が必要になる可能性があります。
記事販売をしない個人運営サイトだと「PANDORA」の機能を活かしきりにくい
ここまで書いてきた様に「PANDORA」と言えば、
- 有料記事の販売や定期購読の機能
- 投稿者一覧ページ
この二つの機能が他のテーマにはあまり見かけない独特な機能となっています。
なので個人で運営する且つ、記事販売をしない場合は「PANDORA」の良さを全て出し切りにくいです。
とは言え、そのような方でも、
- 「PANDORA」のデザインの良さとカスタマイズ性の高さ
- ネイティブ広告
- 記事下・フッターに設置できるCTA
- 追従して表示されるサイドボタン
など便利に使いやすい機能が多数あるので、「PANDORA」のデザイン性、機能面が魅力に感じるのであれば導入するのも良いと思います。
おすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- 広告収入だけでなく有料記事販売やサブスクによる収益化を本気で目指したいブロガー
- 外部の記事販売プラットフォームの手数料負担を避けたいライターや情報発信者
- 複数のライターで運営する中規模から大規模のオウンドメディアやWebマガジンを構築したい人
- 個人ブログとしてスタートし、将来的にメディアとして規模を拡大していきたい人
- コードを書かずにSEOやPWA対応まで済ませたメディアサイトを運用したい人
おすすめしにくい人
- 記事販売をしない個人運営サイトを作ろうとしている方
- テンプレートと大きく異なる独自のデザインにしたい初心者の方
よくある質問
無料テーマとの違いは?
無料テーマの多くはブログとしての基本機能が中心ですが、PANDORAには有料記事販売や定期購読、ネイティブ広告、LP作成機能といった収益化のための機能があらかじめ組み込まれています。
あわせて、メールでの問い合わせ窓口が用意されている点も、無料テーマとの違いのひとつです。
どんなサイト作りに向いている?
個人ブログから複数人で運営するオウンドメディアやWebマガジンまで、幅広い規模のブログ・メディア運営に対応できる設計になっています。
特に、記事の有料販売や定期購読による収益化を検討しているサイトに向いています。
初心者でも使える?
搭載されている機能が多いため、導入した直後はどこから設定すればよいか迷う場合があります。
それでもテーマオプションの画面はカテゴリー分けがされているので設定項目が探しやすく、オンラインマニュアルも用意されているので、順を追って設定を進めることでカバーしやすいと思います。
サポートやマニュアルはある?
購入時にマニュアルが付属しているのに加えて、公式サイトの問い合わせフォームによるメールサポートが用意されています。
ちなみにサポートの対象は、テーマのインストール・初期設定・使い方に関する内容です。
個別のカスタマイズ、サーバー設定、WordPress自体の基本操作についてはサポートの対象外となっています。
複数サイトで使える?
購入者本人が所有するサイトに限り、サイト数の制限なく利用できます。
たとえば、自分で運営する複数のブログやメディアに同じテーマを使うことは可能です。
ただし、Web制作の受託などで第三者のサイトに使いたい場合は、別売の限定ライセンス(税込33,000円・証書発行から3年間有効)が必要になります。
まとめ
この様に「PANDORA」は、有料記事販売や定期購読、ネイティブ広告、LP作成機能といった収益化の仕組みを標準で備えたブログ・メディア向けのテーマです。
個人ブログから複数人運営の大規模メディアまで対応できるレイアウトの幅を持ちつつ、豊富な機能にカスタマイズ性、そして分かりやすい設定画面によって幅広い人が使いやすく作られています。
一方で、機能が豊富な分、記事販売などをしない個人運営のシンプルなサイトだと使わない機能が多くて「PANDORA」を選んだ意味が薄くなる可能性があります。
広告収入だけでなく有料記事販売やサブスクによる収益化まで見据えているブロガーやメディア運営者にとっては、検討する価値のある選択肢になる筈です。
自分のサイト運営の方向性と合うかどうか、公式サイトのデモサイトも合わせて確認してみてください。




