【2026年】病院・クリニックにおすすめのWordPressテーマ5選|選び方も解説

病院・クリニックのWebサイトを作るなら、WordPressテーマ選びはとても重要です。

医療機関のサイトでは単にデザインがおしゃれなだけでなく、清潔感や信頼感があることはもちろん、診療内容・診療時間・医師紹介・アクセスなど、患者が知りたい情報を分かりやすく掲載できることが求められます。

また、Web予約や電話、お問い合わせへスムーズに進める導線や、スマートフォンからの見やすさ・使いやすさも重要です。

 

そこでこの記事では、病院・クリニック系サイトにおすすめのWordPressテーマを紹介していきます。

その他にもテーマを選び方や、WordPressでサイトを作るメリット・注意点についても解説しているので、これから新しくサイトを作る方や、現在のサイトをリニューアルしたい方はぜひ参考にしてください。

今回紹介しているテーマの早見比較表

テーマ名一言評価特に強いポイントおすすめ用途
CURE一般的なクリニックに使いやすい王道テーマ診療案内・スタッフ・FAQ・アクセスなど必要な情報と、予約・問い合わせへの導線をバランスよく構築できる内科・歯科・耳鼻科・眼科など、一般的な病院・クリニック
SERUM診療情報が多いサイトに強い総合型テーマ診療科・症状・疾患・治療情報を階層的に整理しやすく、情報量が増えても見やすいサイトを作りやすい皮膚科・形成外科・複数診療科など、情報量の多いクリニック・病院
MONAD心療内科・精神科なら特におすすめ症状別案内やFAQ、医師紹介などを通して、患者の受診前の不安を和らげやすい設計心療内科・精神科・メンタルクリニック
NOEL美容医療・自由診療に特化した集患型テーマ施術・キャンペーン・コラム・スタッフ情報を組み合わせ、カウンセリングや予約につなげやすい美容外科・美容皮膚科・自由診療クリニック
Lightning無料・カスタマイズ性重視ならおすすめ無料から始められ、ブロックエディターやプラグインを使って必要なページ・機能を自由に構築できる費用を抑えたい医院・自分でサイトをカスタマイズしたい人

病院・クリニック向けテーマの選び方

医療機関に合った清潔感・信頼感のあるデザインか

病院・クリニックのWebサイトでは、安心感を与えられるデザインかどうかが重要です。

医療機関を探している人は、診療内容だけでなく、サイト全体の雰囲気から

「安心して受診できそうか」

「きちんとした医療機関か」

といった印象も受け取りやすいです。

そのため、白を基調とした清潔感のある配色や、情報を整理して見せられるシンプルなレイアウト、読みやすい文字サイズなど、医療機関に適したデザインのテーマを選ぶのがおすすめです。

 

ただし、すべての医療機関に同じ様なデザインが適していると言うわけではありません。

例えば、

  • 一般病院などでは落ち着きや信頼感
  • 小児科では親しみやすさ
  • 美容クリニックでは高級感や洗練された印象

など、診療科やターゲットとなる患者層によって適したデザインが変わってきます。

なのでテーマのデモサイトを見る際は、単に「おしゃれかどうか」だけでなく、自院の写真や診療情報を掲載したときに、安心感や信頼感を与えられるデザインかという視点で選ぶことが大切です。

病院、クリニック系サイトに求められるページを作りやすいか

病院・クリニックのWebサイトでは、

  • 診療案内
  • 医師紹介
  • 初診の方へ
  • 院内設備
  • アクセス
  • お知らせ

など、来院前に確認したい情報を分かりやすく掲載する必要があります。

そのため、テーマを選ぶ際は、こうした医療機関のサイトで必要になりやすいページを作りやすいかを確認しておくと良いです。

 

例えば、診療科目ごとのページや医師・スタッフ紹介、院内設備、初診の流れ、よくある質問などを整理して掲載できるテーマであれば、必要な情報を見つけやすいサイトを作りやすくなります。

また、あらかじめ医療機関向けのページ構成やテンプレートが用意されているテーマなら、デザインやレイアウトを一から作る手間も減らせるので、使う文章と画像を用意するだけで完成度の高いページを作れます。

なので自院で掲載したい情報を考えた上で、それに必要なページを無理なく作成できるテーマを選ぶのがおすすめです。

診療時間・休診日を分かりやすく掲載できるか

病院・クリニックのWebサイトでは、診療時間や休診日を患者がすぐに確認できることが重要です。

受診を検討している人の多くは、

「今日は診療しているのか」

「午前・午後は何時まで受付しているのか」

といった情報を確認するためにサイトを訪れます。

 

なのでテーマを選ぶ際は、

  • 診療時間を表形式で見やすく掲載できるか
  • 休診日を分かりやすく表示できるか

などを確認すると良いです。

例えば、曜日ごとに午前・午後の診療時間を整理出来たり、「水曜午後は休診」「土曜は午前のみ」といった変則的な診療時間にも対応しやすいテーマだと便利です。

また、トップページなど目に入りやすい場所に診療時間を掲載できれば、必要な情報へすぐにアクセスしてもらえます。

Web予約・電話・お問い合わせへの導線を作りやすいか

病院・クリニックのWebサイトでは、診療内容を確認した方がそのまま予約や問い合わせへ進めるよう、分かりやすい導線を用意することが重要です。

特にWeb予約・電話・お問い合わせフォームなどへのボタンを、ヘッダーや各ページの目立つ位置に設置できるテーマだと、必要な情報を探したあとにスムーズに次の行動へ移れます。

そしてスマホでは、画面下部に電話や予約ボタンを固定表示できるとさらに便利です。

なのでテーマを選ぶ際は、単に予約ページを作れるかだけでなく、診療案内や医師紹介などのページから予約・問い合わせへ自然に繋げられるかも確認すると良いです。

スマホでも見やすいか

病院・クリニック向けのWordPressテーマを選ぶ際は、スマホでも見やすく操作しやすいかを確認しておきましょう。

外出先から診療時間を確認したり、現在地からアクセス方法を調べたり、そのまま電話・Web予約をしたりするケースも多いため、医療機関のサイトではスマホでの使いやすさが特に重要です。

 

そして現在のWordPressテーマであればレスポンシブデザインに対応しているものが殆どですが、スマホ表示でのレイアウトやメニューの使いやすさなどはテーマによって異なります。

なのでテーマのデモサイトが用意されている場合は、PCだけでなく実際にスマホからアクセスし、ページの見やすさやメニューの操作性、予約・問い合わせまでの導線を確認しておくのがおすすめです。

アクセス情報を分かりやすく掲載できるか

病院・クリニックを選ぶ際には診療内容だけでなく、「通いやすい場所にあるか」「どのように行けばいいのか」を確認する方も多いため、アクセス情報を分かりやすく掲載できるテーマを選ぶことが大切です。

そして住所やGoogleマップだけでなく、

  • 最寄り駅・バス停からのアクセス方法
  • 徒歩での所要時間
  • 駐車場・駐輪場の有無

なども掲載できると、初めて来院する方でも来院しやすくなります。

特に駅から少し離れているクリニックや、車での来院が多い地域では、アクセス方法を詳しく案内できるか確認すると良いです。

長期運用できるサポート・アップデート体制があるかどうか

病院・クリニックのWebサイトは、一度作って終わりではなく、診療時間や休診日、医師情報、お知らせなどを更新しながら長期間運用していくことになります。

そのため、テーマを選ぶ際は、デザインや機能だけでなく、継続的にアップデートされているか、困ったときに利用できるサポート体制が整っているかも確認するのがおすすめです。

 

また、WordPress本体やPHPなどの環境は定期的に更新されるため、テーマ側のアップデートが長期間行われていないと、将来的に表示崩れや機能の不具合、セキュリティの問題が発生する可能性があります。

なので継続的にアップデートされているテーマを選ぶことが大切です。

そして公式マニュアルやFAQ、問い合わせサポートなどが用意されているテーマであれば、設定方法が分からないときやトラブルが起きたときにも対処しやすくなります。

病院・クリニックの公式サイトとして長く安心して運用するためにも、販売元・開発元の実績やアップデート履歴、サポート内容までチェックして選ぶのがおすすめです。

おすすめのWordPressテーマ

CURE

CURE」は、診療案内・医院紹介・スタッフ・FAQ・アクセスといったクリニックに必要な情報を、予約や電話への導線まで含めてバランス良くまとめたい場合に向いているWordPressテーマです。

ちなみにTCD公式では歯科・耳鼻科・内科などを想定してデモサイトは歯科医院ですが、特定の診療科だけに強く寄ったデザインでは無く様々な病院・クリニック系サイトに使いやすくなっています。

デモサイトのデザインは白を基調とした清潔感のある正統派で、全画面の写真や医院の特徴を伝える3点コンテンツを使い、マウスカーソルを合わせた際のアニメーションも合わさって、強く伝えたい内容を見せやすいです。

その下では、医院の特徴や設備、診療内容、院長・スタッフ、ブログ、アクセスへ順番に案内する構成になっており、初めて受診する患者にも

「どのような医院で、何を診てもらえるのか」

を伝えやすい設計になっています。

 

そして「CURE」の強みは、こうした医療情報を単に掲載できるだけでなく、医療サイト向けのページ構成が最初から用意されている点で、医院紹介・アクセス・スタッフには固定ページテンプレートがあり、診療案内とFAQはカスタム投稿として管理できます。

また「診療案内」では複数の診療内容を一覧化し、それぞれの詳細ページで治療内容や価格表まで掲載可能で、「スタッフ」ページも院長だけでなく複数の医師やスタッフをまとめて紹介できます。

サイトを見に来た方を受診へ導く仕組みも特徴的で、全ページ右端にスライドイン式のボタンを設置出来るので、サイトのどのページを見ていてもすぐにWEB予約先や問い合わせ、電話などへ誘導できます。

ページ下部にも診療時間・予約・電話・アクセスをまとめられるため、診療内容を確認した後、そのまま受診に必要な情報へ進みやすくなっています。

ちなみにこれは予約先への導線を作る機能で、医療予約システムそのものが「CURE」に内蔵されているわけではありません。

なので予約システムを構築するには、

  • アポクル予約、ドクターキューブなどの病院・クリニック向けに設計された診療予約システム
  • 「Booking Package」などの予約システム構築プラグイン

などを使う必要があります。

 

そして日常運用では、休診や診療変更などを目立つ位置で伝えられる「緊急告知メッセージ」も便利です。

また、診療案内やFAQは専用投稿から追加でき、画像・色・トップページなどはTCDテーマオプションから調整出来るので、より自院のイメージに合う見た目を作ることも出来ます。

一方、症状・疾患・治療情報を大量に追加し、複雑な階層で管理していくことを最優先するなら、下で紹介している「SERUM」などを検討するのがおすすめです。

 

この様に「CURE」は小規模サイト専用というわけではありませんが、最大の魅力は情報量の多さそのものではなく、一般的なクリニックに必要な情報と患者導線を医療向けの完成された型に当てはめながら整えやすいことにあります。

なので診療内容、医院の特徴、スタッフ、診療時間、アクセス、予約方法まで過不足なく案内したいクリニックにおすすめ出来ます。

SERUM

SERUM」は診療科目だけでなく、その下にある症状・疾患・治療情報まで整理して掲載したいクリニックに向いている医療系WordPressテーマです。

デモサイトは一般皮膚科と美容皮膚科を軸に構成されていますが、カスタム投稿「診療案内」はカテゴリーごとに診療情報を整理でき、複数診療科を持つ医療機関にも使いやすい設計になっています。

デザインは白を基調に写真と余白を活かした、清潔感のあるモダンな方向性で、昔ながらの堅い病院サイトというより、医療機関としての信頼感を保ちながら、院内の雰囲気や医師の人柄まで視覚的に伝えやすいのが特徴です。

ちなみにヘッダーは静止画・動画・YouTubeに対応し、トップページもコンテンツビルダーで内容を組み替えられます。

 

そして「SERUM」の強みが特に表れるのが、情報量が増えたときの整理しやすさです。

「診療案内」ではデモサイトの設計を例に挙げると、

「一般皮膚科→各疾患、美容皮膚科→各施術」

といった形で情報を分類でき、デモの個別ページでは病状、治療方法、FAQ、料金までまとめています。

さらに診療案内・お知らせ・ブログに対応したメガメニューがあり、患者が自分に必要な診療情報へ移動しやすい構成を作れます。

また、医療コラムを通常投稿、休診や診療変更を「お知らせ」と分けて運用できるため、公開後も継続して情報を増やしたい医院と相性が良いです。

 

医師紹介ではWordPressのユーザープロフィールを利用して複数スタッフを一覧化でき、アクセスページでは院内案内、交通情報、診療時間までまとめられます。

予約・相談への導線もPCのサイドボタンやスマホ向けメニューなどに配置できますが、SERUM自体に予約システムは搭載されていません。

なので予約システムを構築するには、

  • アポクル予約、ドクターキューブなどの病院・クリニック向けに設計された診療予約システム
  • 「Booking Package」などの予約システム構築プラグイン

などを使う必要があり、デモの予約フォームも「Contact Form 7」を利用した例となっています。

 

この様に「SERUM」多くのページを見やすく整理出来る機能に優れているので、逆を言えば診療情報が数ページ程度で完結するサイトでは、このテーマの機能面を活かしきりにくいです。

一方、皮膚科・形成外科をはじめ、保険診療と自由診療を併設するクリニックや、症状・治療ページ、医療コラムを継続的に増やしていきたい医療機関には、このテーマならではの設計を活かしやすいのでおすすめしやすいです。

MONAD

MONAD」は、心療内科・精神科・メンタルクリニックなど患者の、

「相談してもよいのだろうか」

という不安を和らげながら受診につなげたい医療機関に向いているWordPressテーマです。

心療内科をコンセプトに開発されたテーマとなっていて、

  • 優しい配色や広めの余白
  • 丸みのあるデザイン
  • ゆったりとしたアニメーション

と言った設計で、一般的な病院サイトの堅実さとは少し異なり、圧迫感を与えにくい穏やかな雰囲気を作りやすいのが特徴です。

なので心療内科・精神科・メンタルクリニック系のサイト作りに特におすすめなテーマとなっています。

 

そんな「MONAD」の一番の特徴は、患者が自分の症状から診療情報を探しやすい構成です。

専用カスタム投稿「診療案内」が用意されており、デモサイトでは自律神経失調症、うつ病、睡眠障害などを一覧化されており、それぞれに「こんな症状ありませんか?」という具体例を掲載し、詳細ページでは疾患の概要、主な原因、治療方法まで確認できます。

その為、多数の情報を複雑な階層で整理するというより、患者が「自分の状態に当てはまるか」を入口にして必要な情報へ進みやすい設計です。

 

受診前の不安を減らすための情報も充実しており、医師紹介には院長だけでなく複数の医師や臨床心理士などを掲載可能で、固定ページテンプレート「スタッフ一覧」はWordPressのユーザープロフィールと連動しています。

また、FAQも専用テンプレートがあり、「診療について」「通院について」といったグループごとに質問を整理できるため、初診時の流れや予約、治療、通院について患者が事前に確認できるページを作りやすくなっています。

 

予約や来院への導線も確保しやすく、ヘッダーへの電話番号表示、最大4つの追従するサイドボタン、スマートフォン用フッターバー、アクセスへのリンクなどを利用できます。

ただし、「MONAD」自体に医療予約システムが内蔵されているわけでは無いので、予約システムを構築するには、

  • アポクル予約、ドクターキューブなどの病院・クリニック向けに設計された診療予約システム
  • 「Booking Package」などの予約システム構築プラグイン

などを使う必要があります。

 

運用面では、トップページを6種類のコンテンツから組み立ててドラッグ&ドロップで並び替えられ、「診療案内」「お知らせ」は専用カスタム投稿から更新できます。

この様に「MONAD」はデザインコンセプトが心療内科に強く寄っているので、外科系や急性期医療、華やかさを重視する美容医療ではこのテーマならではの良さを活かしにくい可能性が高いです。

なので心療内科・精神科を中心に、症状や治療だけでなく、

「誰に相談できるのか」

「初診では何をするのか」

といった受診前の不安まで丁寧に解消したいクリニックに特におすすめなテーマです。

NOEL

NOEL」は美容皮膚科・美容外科などの自由診療で、施術メニューを整理しながら、キャンペーンやコラムからカウンセリング・予約へつなげたいサイトに向いているWordPressテーマです。

なので一般的なクリニックの様に基本情報を整えることよりも、

「どの施術を選ぶか」

を検討しているユーザーに情報を届け、来院に繋げられる設計を作りやすいです。

公式でも美容医療を主要用途としていて、施術サービスと情報コンテンツを一つのサイトで展開できる設計が特徴として挙げられています。

また、白を基調に大きな写真を生かすデザインは、病院らしい堅実さよりも美容ブランドに近い上質感を出しやすいです。

 

特に特徴的なのが施術情報を、

「サービス一覧→カテゴリー内の一覧→施術詳細」

の3階層で整理できる点です。

デモでは「顔」の中を目・鼻・唇・小顔などに分け、そこから各施術の詳細ページへ進めます。

詳細ページには施術の説明だけでなく、

  • こんな方におすすめ
  • 施術時間
  • 注意事項
  • 料金

なども掲載できるため、メニュー数が多い美容クリニックでも患者が候補を比較しながら情報を確認しやすい構成を作りやすいです。

そして施術だけでなく「キャンペーン、「Dr.コラム」「スタッフ」「FAQ」「クリニック案内」などを整理して運用できるのも「NOEL」らしい部分です。

医師の得意分野を紹介したり、専門的なコラムで施術への理解を深めてもらったり、キャンペーンから関連する施術へ興味を広げたりなど単なる医院案内ではなく、

「情報発信→比較検討→相談」

という流れを組み立てやすくなっています。

 

予約・問い合わせへの導線も目立たせやすく、公式デモでは無料カウンセリング予約やメール相談を上部に追従する様に配置し、スマートフォンでは固定フッターから行動を促せる様になっています。

ただし「NOEL」に医療予約システムそのものは搭載されていないので、予約システムを構築するには、

  • アポクル予約、ドクターキューブなどの病院・クリニック向けに設計された診療予約システム
  • 「Booking Package」などの予約システム構築プラグイン

などを使う必要があります。

運用面では、施術・キャンペーン・スタッフ・コラムなどを専用の投稿タイプとして追加でき、テーマオプションやコンテンツビルダーを活用してサイトを構成できます。

この様に「NOEL」は、一般診療中心の医院よりも多数の施術を持ち、写真・料金・キャンペーン・専門コンテンツを継続的に発信しながら集患につなげたい美容皮膚科、美容外科、自由診療クリニック特におすすめなテーマとなっています。

Lightning

 

「Lightning」は医療専用の完成済みデザインを使うのではなく、必要な診療情報や患者導線を自分で組み立てたい病院・クリニックに向いた無料WordPressテーマです。

なので上で紹介してきた「CURE」や「SERUM」のように医療向け構成があらかじめ用意されているテーマとは異なり、ブロックエディターを中心に固定ページ・ブロック・プラグインを組み合わせてサイトを設計する必要があります。

 

そして無料版の公式デモは、ファーストビューからサービス案内、会社案内、更新情報、問い合わせへ続くオーソドックスなビジネスサイトで、こちらはインポートして全く同じ構成のサイトを作れます。

なので写真や配色を変えればクリニック独自の雰囲気を作りやすい反面、導入しただけで医療機関らしいサイトが完成するテーマでは無く、診療科目、診療時間、初診案内、アクセスなど、患者に何をどの順番で見せるかまで自院側で考える必要があります。

ちなみに有料になりますが、クリニック系サイトのデモデータが販売されているので、そちらを購入すれば手軽にクリニックサイトを作ることも可能です。

 

そして元々の状態で設計が作り込まれていない代わりに、サイト構成の自由度は高めです。

無料の「VK Blocks」には「スタッフ」「質問と回答」「フロー」「ボタン」などがあり、医師紹介、よくある質問、初診から受診までの流れ、Web予約へのリンクといった医療サイトの定番コンテンツにも応用できます。

休診日や診療時間変更などは通常の投稿を「お知らせ」として運用できるため、公開後もWordPressのブロックエディターを中心に内容を更新できます。

予約、問い合わせへの導線についても、無料プラグインの「VK All in One Expansion Unit」を利用すれば、各ページの本文下にCTAを設定できるので、診療内容を読んだ患者を予約ページや問い合わせページへ誘導するといった使い分けが可能です。

 

さらに有料プランである「Vector Passport」ではスマートフォン下部に固定ナビを設置できるため、電話・Web予約・アクセスなどを常時表示する構成にもできます。

ちなみに「Vector Passport」では、

  • Lightning G3 Pro Unit
  • VK Blocks Pro
  • VK FullSite Installer(有料デモサイトのインポートが可能)
  • プレミアムパターン

これらのプラグイン、機能が解放されてより思い通りのサイト作りが出来る様になります。

Vektor Passport(ライセンス期間1年)

 

ただし、Lightning自体に医療予約システムが搭載されているわけでは無いので、予約システムを構築するには、

  • アポクル予約、ドクターキューブなどの病院・クリニック向けに設計された診療予約システム
  • 「Booking Package」などの予約システム構築プラグイン

などを使う必要があります。

ちなみに無料版デモの問い合わせフォームは「Contact Form 7」を利用しています。

 

この様に「Lightning」は無料から始められ、ブロック編集をベースに自院の方針に合わせて、オリジナリティのあるサイト設計がしやすくなっています。

一方、診療科・症状・治療・医師などを最初から完成されたテンプレートのあるテーマで医療サイトを短時間で作りたい場合は、上で紹介してきた医療専用テーマの方が適しています。

病院・クリニック系サイトをWordPressで作るメリット

制作会社に依頼するより費用を抑えやすい

サイトの規模・内容制作費の目安維持・保守費の目安
小規模なクリニックサイト(5〜10ページ程度)30万〜80万円程度月額5,000〜2万円程度
一般的なクリニック・医院サイト(10〜20ページ程度)50万〜100万円程度月額1万〜3万円程度
診療科・医師情報が多い中規模サイト(20〜50ページ程度)80万〜200万円程度月額2万〜5万円程度
総合病院などの大規模サイト(50ページ以上・複数診療科など)150万〜300万円以上月額3万〜10万円以上
大規模サイト・高度な機能を含む300万円以上月5〜20万円以上になることも

制作会社へ依頼した場合の費用は、ページ数やデザイン、予約システムなどの機能によって大きく異なり、特に診療科や医師紹介など掲載する情報が多いサイトほど、制作費だけでなく公開後の更新・保守費用も高くなりやすい傾向があります。

そして制作会社へ依頼した場合のおおまかな費用イメージは上の表の通りで、安くても数十万、高いと数百万掛かる場合もあります。

 

一方、WordPressを使って自院でサイトを制作する場合の主な費用は、

  • サーバー代 … 月500〜1,500円程度
  • ドメイン代…年1,500〜4,000円前後
    (使うサーバーによっては無料になるケースもある)
  • WordPressテーマ代…無料~5万円前後(買い切り)
    サブスク方式のテーマは年間1万円前後
  • 予約システム(一般的なクリニック向け予約システム)…月額数千円~3万円程度
  • 大規模な予約システム(電子カルテ連携・受付・問診なども含む)… 初期費用数十万円+月2〜3万円以上

この様にWordPressを利用する場合は、費用を抑えて病院・クリニックのサイトを作りやすいです。

それでいて病院・クリニック系サイト向けのWordPressテーマには、診療案内、医師紹介、お知らせ、問い合わせへの導線など、病院のサイトに必要なデザインや機能があらかじめ用意されているものも多く、専門的な知識がなくても一定の品質のサイトを作りやすくなっています。

自院でページを更新できる

WordPressの場合、専門的な知識がなくても自社でページを更新しやすいです。

HTMLやCSSを直接編集しなくても、管理画面から文章や画像を変更できるため、診療内容、医師紹介、診療時間などに変更があった場合でも、制作会社へ依頼せずに対応できます。

例えば制作会社に更新を依頼する場合、そのたびに費用が発生したり、反映までに時間がかかったりすることがあります。

 

もちろん、自社で更新しやすい企業サイトを制作会社に作ってもらうことも可能ですが、CMSの導入や更新機能の設計・実装が必要になるため、その分制作コストは高くなりやすいです。

対してWordPressなら特別な設計をする事なく必要なタイミングで素早く修正できるので、更新コストを抑えながら常に最新の情報を掲載しやすいです。

プラグインで機能を追加できる

WordPressはプラグインを導入することで、必要な機能を後から追加できるのも大きなメリットです。

例えば病院・クリニックのサイトであれば、お問い合わせフォーム、Web予約、Googleマップの表示、SEO対策、セキュリティ強化、バックアップ**など、運営に必要なさまざまな機能を追加できます。

なので必要なものだけを追加しながらサイトを拡張していくことが可能なので、運営を続ける中で新しい機能が必要になった場合にも対応しやすく、サイトの拡張性に優れています。

ただし、プラグインを必要以上に増やすと、サイトの表示速度低下や不具合、セキュリティリスクにつながる場合があるので、必要な機能を見極めたうえで、更新が継続されている信頼性の高いプラグインを選ぶことが大切です。

病院・クリニック系サイトをWordPressで作る際の注意点

医療広告ガイドラインに注意する

病院・クリニックのWebサイトを作成する際は、医療広告ガイドラインに沿った内容になっているかを確認することが重要です。

「広告」という名称から、Web広告やチラシだけに適用されるルールと思われがちですが、病院・クリニックの公式サイトも医療広告規制の対象となっており、厚生労働省では医療機関のWebサイトについても虚偽や誇大な表現などがないか監視を行っています。

そのため、「絶対に治る」といった効果を保証するような表現や、実際よりも優れていると誤認させるような表現などを安易に掲載しないよう注意が必要です。

 

そしてWordPressは自院で簡単にページを更新できることがメリットですが、更新のしやすさゆえに、担当者が知らないうちに不適切な表現を追加してしまう可能性もあります。

なので新しいページを追加したり編集した場合は、ガイドラインに引っかかっていないか詳しい方がチェックしつつ運営していくのがおすすめ出来ます。

セキュリティ対策、動作の安定の為に定期的なアップデートが必要

WordPressでサイトを運用する場合は、WordPress本体だけでなく、使用しているテーマやプラグインも定期的にアップデートすることが重要です。

古いバージョンを使い続けると、発見された脆弱性が修正されないまま残り、不正アクセスやサイト改ざんなどのリスクが高まる可能性があります。

また、アップデートにはセキュリティ修正だけでなく、不具合の修正や新しいバージョンのWordPressへの対応などが含まれる事もあり、長期間更新せずにいると表示崩れや一部機能が正常に動作しなくなる原因にもなります。

 

なのでWordPressで長期的に運営するのであれば、WordPress本体・テーマ・プラグインを更新し、正常に動作しているか確認することが重要です。

とは言え更新作業自体は簡単で、更新の通知が来ていたら更新のボタンをクリックするだけなので、定期的にワードプレスにログインして更新のチェックを怠らなければ問題ありません。

予約・問い合わせフォームの動作を定期的に確認する

病院・クリニックのサイトのWeb予約や問い合わせフォームはとても重要なもので、このフォームに不具合が発生していると予約や問い合わせが出来ず、受診機会の損失に繋がります。

そして見た目には問題がなくても、WordPress本体やテーマ・プラグインのアップデート、サーバー側の設定変更などが原因で、フォームを送信できなくなったり、問い合わせ通知のメールが届かなくなったりすることがあります。

なので実際にフォームからテスト送信を行い、

  • 正常に送信できるか
  • 管理者へ通知メールが届くか
  • 自動返信メールが届くか

などを定期的に確認しておくのがおすすめです。

また、予約フォームを外部の予約システムと連携している場合は、リンク切れや連携エラーが発生していないかもあわせて確認すると良いです。

バックアップを取る

WordPressで病院・クリニックのサイトを運用する場合は、万が一に備えて定期的にバックアップを取っておくことも重要です。

例えばアップデート時の不具合や操作ミス、サーバー障害、不正アクセスなどによって、サイトのデータが失われたり正常に表示できなくなる可能性があります。

そこでバックアップデータがあれば、こうしたトラブルが発生した場合でも以前の状態へ復元して元に戻すことが出来ます。

ちなみにバックアップを自動化できるプラグインもあるため、毎日・毎週などサイトの更新頻度に合わせて定期的に保存する仕組みを作っておくのがおすすめです。

病院・クリニック系向けWordPressテーマについてよくある質問

病院・クリニックのサイトは無料WordPressテーマでも作れますか?

無料のWordPressテーマでも病院・クリニックのサイトを作ることは可能です。

無料テーマの中にも、レスポンシブ対応や基本的なデザイン調整、固定ページの作成など、医療機関のWebサイトに必要な機能を備えたものがあります。

診療案内や医師紹介、アクセス、診療時間、お問い合わせなど、比較的シンプルな構成のサイトであれば、無料テーマでも十分対応出来ます。

 

ただし、テーマによってはデザインやレイアウトの自由度が低かったり、予約・問い合わせへの導線などを自分で整える必要があったりする場合があります。また、必要な機能を追加するためにプラグインの導入やCSSによるカスタマイズが必要になることもあります。

そのため、できるだけ費用を抑えてサイトを作りたい場合は無料テーマ、制作の手間を減らしながら医療機関らしいデザインや使いやすい導線を整えたい場合は有料テーマを検討するのがおすすめです。

病院・クリニックのサイトをWordPressで作る費用はいくらですか?

病院・クリニックのサイトをWordPressで作る費用は、自院で制作するか、制作会社に依頼するかによって大きく異なります。

そして自院で制作する場合、最低限必要になるのは主にレンタルサーバー代とドメイン代です。

目安として、レンタルサーバーは月500〜1,500円程度、ドメインは年1,500〜4,000円前後で利用できます。

それに加えて有料のWordPressテーマを使用する場合は、テーマ代として1〜3万円程度掛かります。

なので自社で制作するのであれば、数万円程度からサイトを作る可能で、無料テーマを利用すれば更に初期費用を抑えることも可能です。

 

一方、制作会社へ依頼する場合は、ページ数やデザイン、Web予約・問い合わせフォームなどの機能によって費用が変わり、小〜中規模のクリニックサイトでも数十万円以上になることがあります。

さらに、公開後の更新や保守を依頼する場合は月額費用が発生することもあります。

WordPressで病院サイトを作ってもセキュリティ上問題ありませんか?

WordPressは世界中で広く利用されているCMSで、WordPress自体のセキュリティ性能は十分高く、適切な対策と保守を行えば病院のサイトでも問題なく利用できます。

ただし、WordPress本体やテーマ・プラグインを長期間アップデートしていなかったり、脆弱性のあるプラグインを使用していたりすると、不正アクセスや改ざんなどのリスクが高まります。

また、管理画面のパスワードが簡単なものになっている場合も注意が必要です。

なのでWordPressを利用する場合は、WordPress本体・テーマ・プラグインを定期的に更新する、不要なプラグインを削除する、強固なパスワードや二段階認証を利用する、定期的にバックアップを取るといった基本的な対策を行うと良いです。

 

そして特に病院・クリニックでは、予約・問い合わせフォームなどを通じて患者の個人情報を扱う場合があるため、一般的なWebサイト以上に情報の取り扱いには注意が必要です。

診療情報など重要な医療情報をWebサイト上で保存・処理したり、院内の医療情報システムと連携したりする場合には、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」なども踏まえ、適切なセキュリティ体制を整える必要があります。

WordPressテーマは後から変更できますか?

テーマの変更自体はいつでも行う事が出来ます。

また、テーマを変更しても投稿や固定ページなどのコンテンツ自体は基本的にそのまま残るため、サイトを一から作り直さずにデザインを変更できます。

ただしテーマを変更するとテーマ独自の機能が使えなくなり、他にもレイアウトが崩れたりする事が殆どなので、テーマを変えたら新しいテーマに合わせる修正作業が必須になります。

 

特に病院・クリニックのサイトでは、診療案内や医師紹介、診療時間、アクセス情報、予約への導線などテーマの機能を使って作成するページも多いので、テーマ変更後の修正作業が大変になりやすいです。

なので基本的にテーマ選びでは後から変更できるからと気軽に選ぶのではなく、そのテーマ一つを長く使い続ける事を前提に選ぶのがおすすめです。

まとめ

この様に、WordPressを使えば制作会社へ依頼するより費用を抑えながら、病院・クリニックに必要な診療案内や医師紹介、診療時間、アクセス、予約・問い合わせへの導線などを備えたサイトを作ることができます。

そして今回紹介したテーマの簡単なまとめ表が以下の通りです。

テーマ名一言評価特に強いポイントおすすめ用途
CURE一般的なクリニックに使いやすい王道テーマ診療案内・スタッフ・FAQ・アクセスなど必要な情報と、予約・問い合わせへの導線をバランスよく構築できる内科・歯科・耳鼻科・眼科など、一般的な病院・クリニック
SERUM診療情報が多いサイトに強い総合型テーマ診療科・症状・疾患・治療情報を階層的に整理しやすく、情報量が増えても見やすいサイトを作りやすい皮膚科・形成外科・複数診療科など、情報量の多いクリニック・病院
MONAD心療内科・精神科なら特におすすめ症状別案内やFAQ、医師紹介などを通して、患者の受診前の不安を和らげやすい設計心療内科・精神科・メンタルクリニック
NOEL美容医療・自由診療に特化した集患型テーマ施術・キャンペーン・コラム・スタッフ情報を組み合わせ、カウンセリングや予約につなげやすい美容外科・美容皮膚科・自由診療クリニック
Lightning無料・カスタマイズ性重視ならおすすめ無料から始められ、ブロックエディターやプラグインを使って必要なページ・機能を自由に構築できる費用を抑えたい医院・自分でサイトをカスタマイズしたい人

なので単純にデザインや価格だけで決めるのではなく、自院で掲載したい診療情報を確認して必要な情報を見つけやすく、予約・電話・問い合わせまでスムーズに進めるサイトを作れるかを基準にテーマを選ぶのがおすすめです。

また、病院・クリニックのWebサイトは一度作って終わりではなく、診療時間や休診日、お知らせなどを更新しながら長く運用していくものなので、使いやすさやアップデート・サポート体制まで確認し、自院に合ったWordPressテーマを選んでみてください。