
「Tree」はカフェ・レストラン・バルなどの飲食店サイトを想定して設計されたWordPressテーマです。
写真や動画を大きく使うビジュアル重視のデザインに加え、料理やドリンクを整理できる「商品メニュー」、店舗紹介・コース・アクセス向けのページなど、飲食店で必要になりやすい仕組みがまとめられています。
特に相性が良いのは、店舗の雰囲気や料理、こだわりを伝えて来店やデリバリーなどのサービスの利用に繋げたいカフェ・バー・レストランです。
なので予約管理やオンライン決済をテーマ内で完結させるタイプではありませんが、自社サイトを店舗のブランド・情報発信の中心として運用したい店舗に向いています。
ここでは「Tree」の特徴や主要機能、メリット、購入前に知っておきたい注意点まで詳しく解説します。
Treeの特徴・主な機能
写真や動画を大きく使って店舗の雰囲気をファーストビューから伝えられる
公式からの引用
「Tree」の大きな特徴が、飲食店の写真を主役にしたデザインです。
トップのヘッダー背景には静止画だけでなくMP4動画やYouTube動画を設定でき、静止画の場合は最大3枚のスライダーとして表示できます。キャッチフレーズをテキストまたは画像で重ねることも可能です。
そして料理だけでなく、店内、調理風景、スタッフ、テラス、夜の雰囲気などを大きく見せれば、
「どのような雰囲気のお店なのか」
を視覚的に伝えられます。
価格やメニューだけでは差別化しにくいカフェやバー、ダイニングなど、雰囲気やコンセプトも含めて店舗を選んでもらいたい場合にTreeのデザインを生かしやすいと思います。
店のコンセプトからメニュー・アクセスまでストーリーとして見せられる
公式からの引用
「Tree」のトップページには専用のコンテンツビルダーが用意されており、
- デザインコンテンツ
- 画像スライダー
- 記事カルーセル
- メッセージ
- フリースペース
これらを追加・並べ替えて構成できます。
たとえば、
「店のコンセプト → 食材へのこだわり → メニュー → 店内の様子 → イベント → アクセス」
という順番でコンテンツを配置すれば、単なる店舗情報の一覧ではなく、店舗の魅力を順番に伝えるトップページを作れます。
なのでゼロから自由に配置していくテーマとは異なり、「Tree」側が用意している設計に沿って組み立てられます。
これによって細かなWebデザインを一から考えなくても、手軽に完成度の高いサイトを作りやすくなっています。
料理やドリンクをカテゴリー・価格・写真付きで整理して掲載できる
公式からの引用
「Tree」を飲食店向けテーマとして特徴付けている重要な機能が、カスタム投稿タイプの「商品メニュー」です。
通常の固定ページへ料理名や価格を一つずつ入力するのではなく、たとえば「DRINK」「DESSERT」「DELIVERY」といったカテゴリーに分けながら、メニュー情報を管理できます。
メニューデータにはメニュー名、価格、画像、サイドテキストなどを設定でき、画像レイアウトも3種類から選択可能です。
なのでフード・ドリンク・スイーツ・テイクアウトなど多くの商品を扱う店舗でも、情報を揃えて綺麗に掲載出来ます。
ABOUT・コース・イベント・アクセスまで店舗向けのページを作りやすい
公式からの引用
トップページ以外にも、飲食店で使用頻度の高い下層ページ向けのテンプレートが用意されています。
まず「デザインページ1」はABOUTページなどに利用しやすく、店舗紹介、オーナー・シェフ紹介、食材へのこだわり、店舗の歴史などを掲載しやすいです。
次に「デザインページ2」はコース料理やイベント、パーティープランなどに向いた構成で、リストコンテンツには最大3つのコースメニューなどを掲載できます。
さらに「アクセスページ」では、店舗写真や説明、アクセスマップ、電話番号などをまとめて表示でき、スマートフォンでは電話番号をタップして発信できます。
なのでトップページのデザイン性の高さだけで無く、店舗サイトに必要な下層ページまでテンプレートに沿って簡単綺麗に作りやすい点も強みとなっています。
自社サイトからデリバリーなどの外部サービスへ自然に誘導できる
公式からの引用
「Tree」ではヘッダーの専用リンクボタンや商品メニュー内のリンクコンテンツを利用し、外部サービスへユーザーを誘導できます。
たとえば自社サイト側で料理写真やメニュー、店舗のこだわりを確認してもらった後、外部のデリバリーサービスへ移動して注文してもらう、といった使い方ができます。
なので外部サービスだけでは伝えきれない店舗の世界観をTreeで表現し、注文や予約など実際の手続きは既存サービスへ任せるという運用に向いています。
ちなみに、これはあくまで外部サービスへのリンク導線です。Tree自体にデリバリーの注文・決済システムが搭載されているわけでは無いので気を付けて下さい。
PCとスマホでトップページの情報量や導線を変えられる
公式からの引用
「Tree」はレスポンシブ表示に対応するだけでなく、PCとは別にモバイル向けの設定を行えるのも特徴です。
トップページではPC版とスマートフォン版で異なるコンテンツを設定できるため、PCでは写真や文章をしっかり見せつつ、スマホでは文章量を減らしてメニュー・アクセスなどを優先するといった使い分けができます。
さらにスマホ画面下部へ固定フッターバーを表示し、問い合わせや各ページへのリンクを配置することもできます。
飲食店サイトでは外出中にスマホから、「メニューを見たい」「地図を確認したい」「電話をかけたい」といった使われ方も多いため、端末ごとに情報の優先順位を調整できるのは飲食店サイトでは大きなメリットになります。
お知らせとブログを使い分けて営業情報や店舗のこだわりを発信できる
公式からの引用
「Tree」には通常のブログとは別に「お知らせ」のカスタム投稿タイプがあるので、
- お知らせでは臨時休業、営業時間変更、新メニュー、イベント情報などを掲載する
- ブログでは食材の解説、コーヒーの知識、シェフの考え方、店舗の裏側などを発信する
といった使い分けができます。
そして投稿した情報はトップページの記事カルーセルやヘッダーのニュースティッカーにも表示できます。
Treeのライセンス・サポート
「Tree」は買い切り型のWordPressテーマとして販売されています。
価格は変更される可能性があるため、最新の価格は公式サイトをご確認ください。
そして購入者本人が管理・運営する自己所有サイトであれば利用サイト数に制限はありません。
一方、制作会社やフリーランスなどが第三者のサイトを制作する場合は、通常ライセンスではなく特別ライセンスが必要です。
アップデートは無償提供されており。Treeは比較的前に登場したテーマですが、2025~2026年にもWordPress本体への対応を含む更新が行われています。
購入者向けには解説マニュアルとQ&A集が用意され、テーマのインストール、初期設定、使い方などについてメールサポートを利用できます。
ただしWordPress自体の基本操作、サーバー設定、個別カスタマイズなどはサポート対象外です。
Treeのメリット
- 飲食店に必要なページを統一されたデザインで作りやすい
- 料理だけでなく店舗そのもののブランドを伝えやすい
- メニュー数が増えても情報を整理して管理しやすい
- スマホからの来店・問い合わせ導線を設計しやすい
飲食店サイトを一から設計する手間を減らしやすい
汎用テーマで飲食店サイトを作る場合、メニュー、店舗紹介、コース、アクセスなどのレイアウトを自分で考える必要があります。
対して「Tree」では、こうした飲食店で使用頻度の高いページが最初からテーマの設計に組み込まれているので、
「どのようなページ構成にするべきか」
と言うのを一から設計する負担を減らしつつ、完成度の高いサイトを作りやすくなっています。
グルメサイトでは伝えにくい「店を選ぶ理由」を表現できる
飲食店を探すユーザーにとって料理や価格は重要ですが、店舗によっては内装、スタッフ、コンセプト、食材へのこだわりなども来店理由になります。
そこで「Tree」は写真・動画を大きく使えるだけでなく、ABOUTページやストーリー型のトップページを作れるため、こうした情報まで含めて店舗を紹介できます。
特に個人経営のカフェ、バー、コンセプトレストランなど、他店との違いをブランドや雰囲気で伝えたい店舗との相性が良いテーマです。
メニューの種類が多くてもサイト内を整理しやすい
料理を固定ページへ直接追加していく方法では、メニューが増えるほどレイアウトや情報管理が煩雑になりがちです。
そして「Tree」なら商品メニューを専用の投稿機能で管理できるため、フード、ドリンク、スイーツ、テイクアウトなど複数カテゴリーを扱う店舗でも情報を統一しやすくなります。
メニューがサイトの主要コンテンツになる飲食店だからこそ、この専用機能はTreeを選ぶ大きな理由になります。
スマホ利用者を必要な情報へ案内しやすい
飲食店のWebサイトは、パソコンよりスマートフォンで閲覧される場面も多くあります。
「Tree」ではモバイル側のトップページ内容まで調整できるため、スマホではブランドストーリーを短くしてメニューやアクセスを優先するなど、利用状況を考えた構成にできます。
固定フッターバーやアクセスページのタップ発信などと組み合わせれば、閲覧から来店・問い合わせまでの導線も整えやすくなります。
Treeのデメリット・注意点
- 予約・オンライン注文・決済をテーマ単体では完結できない
- 飲食店向け機能を使わないサイトでは強みを生かしにくい
- デザインの完成度が写真・動画素材の品質に左右されやすい
- 商品メニューなど独自機能はテーマへの依存度が高い
予約・注文・決済システムは別途用意する必要がある
「Tree」で特に注意したいのが、テーマ自体には予約管理、オンライン注文、ショッピングカート、決済などの機能は搭載されていません。
これらが必要な場合は、外部予約・デリバリー・ECサービスやWordPressプラグインなどを使う必要があります。
飲食店以外ではTree固有の機能を持て余す可能性がある
「Tree」のデザイン自体を飲食店以外へ応用することはできますが、大きな強みは商品メニュー、店舗アクセス、コース・イベント、外部サービスへの導線といった店舗向け機能にあります。
企業サイトやニュースメディア、大規模ポータルなどを作る場合は、これらの機能をほとんど使わない可能性があります。
デモのような雰囲気を出すには写真素材の準備が重要
「Tree」はヘッダー、商品メニュー、トップページ、フッターなど多くの場所で写真を大きく使用します。
なので、料理や店舗の魅力を十分に見せたいなら、質の高い写真素材を準備できるかどうかが重要になります。
Treeがおすすめな人・サイト
- 店内の雰囲気やコンセプトまで伝えたいカフェ・喫茶店
- フードやドリンクをカテゴリー別に掲載したいレストラン・バル・ダイニング
- 自店でサイトを制作・更新したい個人経営~小・中規模の飲食店
- コース料理やパーティープラン、イベントを紹介したい店舗
- 自社サイトから外部のデリバリー・予約サービスへ誘導したい店舗
- 料理や店舗の質の高い写真・動画を用意できる店舗
- グルメサイトとは別に、自店のブランドやストーリーを発信する公式サイトを持ちたい店舗
- お知らせやブログを継続的に更新して集客につなげたい店舗
Treeをおすすめしにくい人・サイト
- 商品メニューなど飲食店向け機能をほとんど使用しないサイト
- 店舗や料理の写真を用意できず、テキスト中心のサイトを作りたい人
まとめ
この様に「Tree」は、写真や動画で店舗の世界観を伝えながら、メニュー・店舗紹介・コース・アクセス・情報発信まで一つのブランドサイトとしてまとめられる飲食店向けWordPressテーマです。
特に魅力的なのは、見た目が飲食店向けというだけでなく、料理をカテゴリーや価格、写真付きで管理できる「商品メニュー」や、飲食店で使用頻度の高い専用ページまで用意されている点です。
なので「Tree」は、店舗への来店が中心となるカフェ・バー・レストランが、自店の雰囲気とメニューをしっかり発信し、必要に応じて予約・デリバリーなどの外部サービスへつなげる用途に向いています。
自社サイトを店舗ブランドの中心として育てたい場合におすすめなテーマです。






