
「HORIZON」は、株式会社デザインプラスが販売するWordPressテーマで、PCブラウザでマウスホイールやトラックパッドを操作すると横方向にページが展開する「横スクロールサイト」を構築できることが最大の特徴です。
写真家・イラストレーター・映像クリエイターのポートフォリオや、競合と差別化したいコーポレートサイトなど、ビジュアルコンテンツを前面に押し出したいサイトに向けて設計されています。
スマートフォンでは自動的に縦スクロールに切り替わる仕組みも備えており、PC・スマホ両方での閲覧に対応しています。
この記事では、HORIZONの特徴・メリット・デメリットを整理し、自分のサイト制作に合うかどうかを判断するための情報をまとめます。
主な特徴
横スクロールという独特なデザイン
https://tcd-theme.com/tcd093からの引用画像
通常のWebサイトは縦スクロールが前提ですが、「HORIZON」はPCブラウザでマウスホイールやトラックパッドを操作すると、ページが横方向に展開していく独自のデザイン体験を提供します。
まるで絵本や展示ギャラリーをめくるような感覚で、訪問者に強い印象を与えることができます。
公式デモサイトでは、ウェディング・ポートレート・インテリアなどのギャラリーページやABOUTページに横スクロールが採用されており、写真や動画をダイナミックに見せるレイアウトが確認できます。
ページの用途に応じた縦横スクロールの最適な使い分け
https://tcd-theme.com/tcd093からの引用画像
「HORIZON」はすべてのページを横スクロールにするわけではなく、ページの役割に応じて縦・横を使い分ける設計になっています。
ブログ・ニュースは縦スクロール専用、ギャラリーは横スクロール専用、固定ページとLPはどちらの形式でも制作できます。
これによってテキスト量が多いコンテンツは読みやすい縦スクロールで、ビジュアルが主役のページは横スクロールで演出するという、用途に合わせた役割分担が可能です。
横スクロールの弱点(長文が読みにくい・スクロール操作が分かりにくい)を、テーマの構造レベルで解消している点がHORIZONの設計上の工夫といえます。
専用のコンテンツビルダーで直感的にページを組み立てられる
https://tcd-theme.com/tcd093からの引用画像
横スクロールページの構成は、「HORIZON」に搭載された独自のコンテンツビルダーで行います。
画像スライダー・デザインコンテンツ・3点ボックス・マップ・フリースペースの5種類のブロックを組み合わせてレイアウトを作成し、ドラッグ&ドロップでブロックの並べ替えや表示/非表示の切り替えができます。
ちなみに横スクロールサイトをゼロから実装しようとすると、HTML・CSS・JavaScriptにわたる高度な技術的工数が必要です。
その点「HORIZON」はこのビルダーがある事によって、コンテンツを流し込む作業にのみ集中できるようになっています。
そしてLP制作も縦スクロール・横スクロールどちらの形式でも対応しており、サイト内のさまざまなページを統一した操作感で制作できます。
管理画面からデザインをまとめて調整できるTCDオプション
https://tcd-theme.com/tcd093からの引用画像
色・フォント・ホバーエフェクトなどのデザイン設定は、TCDオプションと呼ばれる管理画面から変更できます。
アクセントカラーやテキストカラー、ホバー時のエフェクト(ズーム・スライド・フェード)、フォントの種類(メイリオ・游ゴシック・游明朝)といった要素を設定でき、HTMLやCSSの専門知識は不要です。
ロゴもヘッダー・フッター・モバイルと場所ごとに設定でき、SNS連携ボタン(X・Facebook・Instagram・YouTube・Pinterest・TikTok)や、独自ロゴマーカーのGoogleマップなど、サイト全体の見た目と機能を一箇所でコントロールできる仕組みです。
また、管理画面は日本語・英語に対応しており、英語圏向けのサイト展開や外国人スタッフが管理者になるケースでも利用できます。
サイトタイプ別の使いやすさ
https://tcd-theme.com/tcd093からの引用画像
「HORIZON」が特に力を発揮するのは、ポートフォリオ・フォトギャラリー・コーポレートサイト・クリエイティブ系サイトです。
テーマのデザインはダーク〜ニュートラルトーンを基調としたスタイリッシュな雰囲気で、写真・動画・イラストなどビジュアルコンテンツが映えるレイアウトになっています。
一方で、テキスト中心のブログメディアや、ECサイト・予約サイトなど機能重視のサイトには根本的に向かないテーマです。
「横スクロールのギャラリーサイトを作りたい」
という明確な目的があるかどうかが、このテーマを選ぶかどうかの一番の判断基準になります。
購入・ライセンス
「HORIZON」は買い切り型の有料テーマなので、月額料金などテーマに関する継続的なコストは一切掛かりません。
また、価格については変更される可能性もあるため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
そして購入者本人が所有・運営するサイトであれば、サイト数の制限なく利用できるので、例えば自分が運営する複数のポートフォリオサイトや関連サイトに同じテーマを使い回すことは可能です。
ただし、第三者が所有するサイトの制作にHORIZONを使いたい場合は、別売の限定ライセンス(税込33,000円・3年間有効)を購入する必要があります。
メリット
訪問者の記憶に残る、強いビジュアルインパクトを作れる
縦スクロールが当たり前のWebにおいて、横スクロールというだけで訪問者の注意を引き、記憶に残るサイトを作ることができます。
ユーザーの声としても、
「横スクロールにしてから来訪者に驚かれることが増えた」
「問い合わせが増えた」
「高単価案件の受注につながった」
といった報告があります。
差別化が難しいポートフォリオサイトやコーポレートサイトにおいて、デザインの独自性を持たせられるのは大きなメリットだと思います。
横スクロールのデメリットを設計でカバーしている
横スクロールは
「テキストが読みにくい」
「スマートフォンで使いにくい」
というデメリットがありがちです。
対して「HORIZON」はこの課題をテーマの構造レベルで対処しており、ブログやニュースは縦スクロール専用として設計し、横スクロールはギャラリーや固定ページの演出に絞っています。
またスマートフォン・タブレットでは全ページが縦スクロールに自動で切り替わるため、モバイルユーザーが横スクロール操作に戸惑う心配はありません。
横スクロールのメリットを活かしつつ、デメリットをできる限り抑えたバランスの取れた設計が、このテーマの評価ポイントのひとつです。
コーディングの知識がなくても横スクロールサイトを立ち上げられる
横スクロールサイトを一から実装しようとすると、高度な技術と工数が必要です。
そこで「HORIZON」は横スクロールに必要なページビルダー・アニメーション・レスポンシブ対応が最初から組み込まれており、コンテンツを流し込むだけで完成度の高いサイトを作れます。
ユーザーの声では、スタッフ1名で工数を大幅に削減できた事例や、PC初心者がサポートを受けながらサイトを完成させた事例が報告されています。
制作期間が限られている場合や、コーディングを外注せずに自力で仕上げたい場合に、このテーマの「横スクロールが最初から実装済み」という点が大きな助けになるはずです。
画像・動画の両方にパララックス効果を適用できる
PC環境では画像だけでなく動画にもパララックス効果を適用できます。
スクロールに合わせて背景がずれるように動くことで、平面的なサイトでは出せない奥行き感と動きの演出が加わります。
また、ヘッダーの種類も静止画スライダー・動画・YouTubeの3種類から選べるため、サイトの第一印象を幅広く設定できます。
リリース以降、継続的なアップデートが行われている
2022年3月のリリースから継続的なアップデートが実施されており、直近だと2025年12月にアップデートが入っています。
ちなみに直近のアップデートでもギャラリーページの画像リンクアイコン変更オプションの追加など、機能の改善が続いています。
テーマを長期的に運用するうえで、アップデートが継続されているかどうかは重要な判断材料のひとつです。
デメリット
用途が絞られるニッチなテーマ
「HORIZON」の最大の特徴は横スクロールにありますが、それはすなわち「横スクロールサイトを作りたい」という明確な目的がある人向けのテーマでもあります。
テキスト中心のブログメディア、ECサイトなど、情報量や機能を重視するサイトには根本的に向きません。
「おしゃれなサイトを作りたい」という目的だけであれば、他のTCDテーマの方が用途に合っている場合があります。
一部のカスタマイズはテーマファイルの直接編集が必要
スライダーの速度調整など、管理画面のでは設定できない項目があります。
こうした細部の調整を行うには、テーマのPHPファイルを直接編集する必要があり、ファイル操作やPHPの基礎知識が求められます。
なので管理画面だけで全ての設定が完結すると思って購入した場合、細かい部分のカスタマイズ時に想定外のハードルを感じることがあるかもしれません。
おすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- 写真家・イラストレーター・映像クリエイターなど、作品をギャラリー形式で美しく見せたい人
- 競合と差別化した個性的なコーポレートサイトを作りたい企業・個人事業主
- 横スクロールサイトを短時間で、コーディングなしに立ち上げたい人
- 自分が運営する複数のサイトにポートフォリオ用テーマを使い回したい人
- WordPressの基本操作は習得しているが、HTMLやCSSの深い知識はない方
おすすめしない人
- テキスト記事を大量に発信するブログメディアやニュースサイトを作りたい人
- ECサイトなど、機能重視のサイトを構築したい人
- 「横スクロールサイトを作りたい」という明確な目的がない方
- CSSやPHPの知識が無く、テーマで用意されている以上の細部のデザインまで徹底的に独自カスタマイズしたい方
よくある質問
無料テーマとの違いは?
無料テーマでは横スクロールを実現するための専用ビルダーやアニメーション設計はほぼ提供されていません。
「HORIZON」は横スクロールに必要なページビルダー・パララックス・ロード画面・レスポンシブ対応が最初から組み込まれており、横スクロールサイトを立ち上げるための技術的なハードルを大幅に下げることができます。
メールサポートや継続的なアップデートも提供されており、長期運用をサポートする体制が整っている点も無料テーマとの大きな違いです。
どんなサイト作りに向いている?
写真スタジオ・カメラマン・イラストレーターのポートフォリオ、デザイン会社や映像制作会社のコーポレートサイト、商品ショーケースなど、ビジュアルコンテンツを中心に見せたいサイトに向いています。
公式デモサイトでは、ウェディング・ポートレート・インテリアなどのギャラリーレイアウトを実際に確認できます。
一方、テキスト情報の多いブログや、機能重視のECサイトなどとは方向性が異なるため、購入前に自分のサイトの用途と照らし合わせることが重要です。
初心者でも使える?
TCDオプションを使えば、HTMLやCSSを書かずに色・フォント・ホバーエフェクトなどの基本的なデザイン設定ができます。
コンテンツビルダーも直感的な操作で横スクロールページを組み立てられる仕組みです。
ユーザーの声では、PC初心者がサポートを受けながらサイトを完成させた例も報告されています。
なのでワードプレスの基本的な使い方が身についている方であれば、苦労せずに使いやすいと思います。
ただし、細かいカスタマイズにはテーマファイルの直接編集が必要な場面もあるため、「完全にコードゼロで何でもできる」とは言い切れません。
サポートやマニュアルはある?
メールによるサポートが提供されており、対応範囲はインストール・初期設定・テーマの使い方です。
WordPressの基本操作やサーバー設定、カスタマイズは対応範囲外(カスタマイズは有償対応)となっています。
そしてマニュアルは購入時に付属されています。
複数サイトで使える?
購入者本人が所有するサイトに限り、サイト数の制限なく利用できます。
たとえば、ご自身で運営する複数のポートフォリオサイトや関連サイトに同じテーマを使い回すことは可能です。
ただし、Web制作の受託などで第三者のサイトにHORIZONを使いたい場合は、別売の限定ライセンス(税込33,000円・3年間有効)を取得する必要があります。
まとめ
この様に「HORIZON」は、横スクロールというほかにないデザイン体験をWordPressで実現できるテーマです。
ビジュアルコンテンツを前面に押し出したいポートフォリオやコーポレートサイトに強みを発揮し、コーディング知識がなくても横スクロールサイトを組み立てられる設計になっています。
一方で、横スクロールが最大の特徴と言、独特なテーマとなっているので、
「自分のサイトの目的に横スクロールが合っているか」
を最初に問い直すことが大切です。
「横スクロールのギャラリーサイトを作りたい」という明確なビジョンがある方は、まず公式デモサイトで実際の動きと雰囲気を確認してみてください。





